自身はうつにならないと自負している人ほど、うつになることがあります。というのも、うつは誰でも発症することのある病気だからです。それに、発症しても自身では気づけないことがあります。まず、どんな時に発症しやすいのか把握しておきましょう。よく言われているのはストレスがかかった時です。仕事で重大なことを任されるとストレスを感じることがあります。また、人間関係がうまくいかなくて気分が落ち込んでくると、それがひどくなってうつになることもあります。日頃から何事にも動じないという人でも、ちょっとしたことをきっかけに発症することがあるので油断はできません。だからといって身構えることもなく、日頃から心を穏やかに過ごすようにしましょう。ちょっとくらい失敗をしても、深く気にしないようにすることが大切です。それでも、うつを発症してしまったら、すぐにでも精神科や心療内科を受診しましょう。薬物治療が基本ですが、人によっては主治医と話をするだけで症状が改善することもあります。できれば薬に頼らず、自然に完治した方が最適です。また、うつを発症してしまうと完治しないのではないかと不安に感じる人も居ます。その不安がどんどん膨らんでくると、さらに症状が悪化してしまうので気をつけましょう。もちろん、うつは完治する病気です。きちんと治療をすれば、誰でも元通りになります。そのためには信頼できる医者の存在や、周囲の協力などが必要です。特に身近に居る人は無理に励ますことなく、見守るようにすることが大切です。それから、うつに関する情報も集めておきましょう。症状の出方は人によって異なります。また、症状の程度も人によって全く違ってくるので、周囲の協力の仕方も異なることがあるからです。それに、社会人の場合には仕事の影響も出てしまうことがあります。うつは病気休暇扱いになるので、きちんと会社の理解を得られるようにしましょう。少しの期間、休みを取ることで急激に改善することもあります。特に仕事が原因でうつを発症した人は、会社を休むだけでもかなり改善に近づいてきます。